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【設計ミスをした人の為に】指示ミスで加工品が届いた時の修正方法

機構設計豆知識
こんな人向けの記事

指示ミスをした加工品についてどんな修正方法があるか知りたい。
修正時の注意点を知りたい。

ここでは、加工品(鉄やステンレスの板金、樹脂もの)が指示ミスをして入ってきてしまった時の修正方法についていくつか挙げてみました。

いろんなことがあるとは思いますが正直、焦りますよね!

なので、私の今までの経験を例に、その方法やその際の注意点の話をしたいと思いますので参考になれば嬉しいです。

板金の加工品の修正方法

穴径を間違えたとき

穴径を間違えた!。もっと大きな穴が必要だった・・・!。

そんなときの対処方法として一般的なのは超硬ドリルで開けなおすという手ですね。
電気ドリルでもいいですが、ボール盤があれば楽ですね。

タップを開けたいなら、その間違えた穴径がタップを開ける際の下穴径にできるのであれば、まだ助かります。

間違えた穴が、下穴径よりも大きいのであれば、タップはあきらめてナット止めにするか、インサートナットを打ち込むという手もあります。

ちなみに材質によって使用する超硬ドリルにはいろんな形状があるので、きちんと材質にあったものを選びましょう。

また、ドリルは使いすぎで先端が鋭くない場合もあると思いますが、きちんと研いでから使いましょう。

用途のちがうドリルを使用したり、ドリルを研がないで使い続けると、ドリルの刃がすぐ鈍ってしまい、穴が開けられなくなります。

研ぎ方は、グラインダーで刃先をちょっと研磨するくらいで、だいぶ良くなります。

難しいと感じる場合は、ドリルシャープナーというのが市販で売ってます。

価格は安いもので500円くらいからあります。加工品を無駄にしたり、ドリルを買い足すよりも経済的と思います。

寸法を間違えたとき

対処方法として、切断したい場合は、バンドソーがあると楽です。

こちらもキチンと材質用の刃があるので、付け替えてカットしましょう。

大体3㎜程度のステンレスまでは容易にカットできます。

ほかにも、ディスクグラインダーや、高速カッターなどでもカットできます。

自分の場合でよくするのは、図面を等倍で印刷して、加工したい板金に両面テープで貼り付けて、加工したい線より大き目にバンドソーでカットして、ベルトグラインダーで面出しをするといった感じです。

さすがに5㎜以上になると、加工屋さんがもっているタレットパンチプレスや、レーザー加工機などの重機に頼らないと相当苦労します。

曲げたいとき

板金の曲げに対しては、あまりできることはないですが、曲げるにはベンダーがあると楽です。

ベンダーがない場合は、万力で挟んでゴムハンマーで叩くといった原始的なことになりますね。

私のところにはベンダーがないので、この場合後者になります・・・(;^_^A

叩く場合は、マスキングテープ等で傷防止をしないと傷だらけになります。

樹脂の加工品の修正方法

穴径を間違えたとき

板金の穴の修正方法とほとんど同じですが、樹脂に対しては、特に注意が必要です。

樹脂はドリルが噛みこみやすいのでバイスで挟むか、しっかり押さえてゆっくり掘り進めないと危ないです。

僕も急いで加工しようとして、何度かドリルが材料に噛みこんで、材料がドリルごと回って、危ない目にあったことがあります。

特に皿ザグリをするときは、ゆっくり掘り進めないと、噛みこんで一気に掘ってしまい台無しになってしまいます。

寸法を間違えたとき

こちらも板金の修正方法の場合とほとんど同じですが、樹脂に対しては注意が必要です。

樹脂の場合、バンドソー等でカットしていると、摩擦熱により切りくずがカット面に溶着していくので、長物を切る際は、ときおりバリ取りをしてあげないと固着物がだんだん盛り上がってきてワークが暴れだすので切りずらくなってきます。

この場合、ステンレスのものさし等で面取りをしてやると綺麗にとれます。

曲げたいとき

樹脂の曲げは、結構ハードルが高いですが、ヒートガンなどで曲げ部を熱しながら曲げていきます。

あまり熱しすぎて溶かさないように気を付けないといけないため、熟練度が必要ですが、樹脂の曲げができるとやれることが増えるためトライしてみるのも面白いと思います。

まとめ

板金や樹脂の加工品の修正方法について話をしました。

こういうことを知っていれば、いざというとき焦らないと思います。

最悪、自分でできなくても、こういう知識をもっておけば、加工屋さんにもうまくお願いして対応してもらえるかもしれません。

まだまだ、いろんな修正方法があると思いますので、その都度記載していけたらと思ってますので、よろしくお願い致します。

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