アルミの黒アルマイトが一部、剥がれる事案が発生しました。
あまり知られていないことだと思ったので紹介します。
黒アルマイトが剥がれた写真
実際の写真は下記です。
材質はアルミのA5052で、これに黒アルマイト処理を施したものです。
使用環境は屋外で直接日光が当たるところでした。下記は半年くらい経過時の写真となります。

他のパーツで覆われていたところは見事に黒アルマイトが残ってました。
今までこんな経験はしたことが無かったので、アルマイト業者さんに問い合わせてみましたところ、下記見解を頂きました。
- 黒アルマイト処理が剥がれたというよりは、皮膜中に含まれる染料が太陽のUVの影響で分解し退色したもの
- アルマイト染料に使われるアゾ染料は、紫外線などのUVにさらされると、染料が分解し退色する。
- アルマイト皮膜自体は問題ない。
また、問題が発生しないようにするには、どうすればいいでしょうかという質問に関しては、
- 黒アルマイト処理後に耐UVの塗膜を行う。
- 耐UV黒アルマイト処理を行う。
- 電解着色など、通常の黒アルマイトとは違い、染色時にアゾ染料を使用しない方法をとる。
という見解を頂きました。
そもそも、初めてのことでしたので、今まで問題が起こってないところは、頼んだ業者さんが、耐UV仕様の黒アルマイト処理をしてくれていたってことかなーと思いました。感謝です。
屋外使用では「耐UV」を指示
以上のことから、屋外で直接日光(紫外線)に当たるところは【黒アルマイト】+【耐UV 】と指示しないといけないなと思いました。気を付けてくださいねー。
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